鎖は切れかかっているのに。

私がまだ小学生のころ、父が犬をもらってきた。

その少し前に、近所に泥棒がはいって用心のため犬を飼うことになったのである。

まだ子犬で、ころころしている姿がかわいらしかった。それで名前をコロと名付けた。

夕方は散歩に連れていったりしたのだが、大きくなるにつれ、散歩に連れていくことが少なくなりずっと鎖に繋がれている日々が続いた。

ある日、コロの方をみると、なんと鎖が切れているではないか。
いつ切れたのだろうか。

コロは鎖が切れて自由になれるはずなのだが、長い間つながれていたせいか、鎖の長さまでくるとそこで立ち止まってしまう。

その姿をみて、私は子供ながらコロに対して申し訳ないことをしていたと心の中で詫びた。


昨日からガソリンの暫定税率が自公の賛成多数で復活したのだが、その上がる前にと、GSには消費者の長い列ができていた。テレビの記者がマイクを向けると、「とにかく安い内に満タンにしておく」とか「仕方無いですかねぇ」とか、あきらめ口調であった。長い間、自民党の政治の中で生活してきた国民は、これ以上のことは無理と自分で思い込み、野党の「暫定税率廃止」を一か月のサービスとしかみていなかったのだ。
自分たちの生活のことなのに・・。

自民・公明党との鎖が切れかかっているのに、気付かず、気づこうともせず、再値上げにへらへらと笑っているこの国民に、明日はこないと思えるのだ。



マンガ蟹工船

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