「WBC不参加」に決定

日本プロ野球選手会は、来年3月開催予定の第3回ワールド・ベースボウル・クラッシック(WBC)への不参加を決めた。
新聞の要旨は次のようである。


「大会主催のWBCIが参加チームのスポンサー料やグッズのライセンス料をすべて吸い上げる大会構造に対して、選手会はスポンサー料などの日本代表への帰属を求めていたが、WBCIからは何の返答もなく、将来の日本の野球界のことを考えて『不参加』を決めた」(朝日新聞から)


今回の選手会の決定に対して、テレビのキャスターやコメンテーターは「ファンが楽しみにしている」とファンあっての野球をことさら強調し、街頭インタービューでも「3連覇をたのしみにしていたのに・・」というファンの映像を流している。テレビ局にすれば、WBCで一儲けしようと企んでいたのだから、「不参加」は歓迎しない。だから、どうしても選手会批判の報道をする。野球ファンもテレビと一緒になって選手会を今後批判するようになるだろう。
だが、私は今回の選手会の決断を高く評価する。


それは、今回の「WBC参加」の問題がTPPとダブってみえ、野田政権のTPPへの前のめりの姿勢と比べると、選手会の決断が「主権」を守りとおしたように感じるからである。


WBCはアメリカ大リーグの主催する試合であり、ほかの国は「招待」される側である。そのためか、利益配分の比率が大リーグ66%、日本13%と開きが大きい。WBCIはこの利益配分やスポンサー料の日本への帰属など、改善する意思もなく、独り占めを続けるようである。WBCIにしたら、「日本を優勝させて『世界一』と喜ばせていれば金(カネ)になる」と見抜いているのである。


TPPも、アメリカは日本の金融資産がどうしてもほしいのだが、そんなことはおくびも出さず、「参加したくなければ、参加しなくてもいいよ」という態度である。しかし、のどから手が出るほど日本のお金が、市場が、ほしいのである。
それでいて、日本がどうしてもTPPに参加したいなら「ルールを守れ」と強がるのである。「ルール」とはアメリカの「ルール」である。だから、WBCIと同じで、日本の要望など馬耳東風なのである。


日本の財界は、NPBと同じく、アメリカの「ルール」に逆らわずに、アメリカの食い残した肉片を手に入れようとだけしか頭にない。日本の「主権」など日本の財界には関係ないのである。


選手会の「決断」は、「愛国者」の決断である。財界は見習え!!